転職サイトの求人要件を眺めてると、ビジネスレベルの英語力ってあるけど、、、
そもそもビジネスレベルの英語力ってどれくらいなの。
こんな疑問にお答えします。
✓本記事の内容
・ビジネスレベルの英語力を定義
・ビジネスレベルの英語力を取得する手段
✓本記事の執筆者について
加えて、ビジネス英語の場面別活用方法や今日からでも始められる勉強方法について、以下の項目をわかりやすく解説していきます。
- 場面別で必要とされる英語力
- 独学で学習する際の、大切なポイント
- ビジネスレベルの英語力を資格におくと、どのレベル感なのか
この記事を読むと、ビジネスレベルの英語力について一定の理解ができ、目指すべき方向性が明確になります。 筆者の経験を踏まえながら、ビジネス英語について解説いたします。
それでは、実際に見ていきましょう!!
ビジネスレベルの英語力とは
求人要件でよく見かける「ビジネスレベルの英語力」って非常に抽象的で分かりづらいですよね。
本章では、以下2点の観点からビジネスレベルの英語力を定義します。
- 日常英会話とビジネス英会話の違い
- ビジネスレベルの英語力に必要な資格レベル
非常に分かりづらいので、一つ一つ丁寧に教えます!
日常英会話とビジネス英会話の違い
日常的に使用する英語は広く浅く、対してビジネスで使用する英語は狭く深いというイメージを持ってください。
具体的にはビジネスは会議や商談などの使用シーンが限定的なため、基本さえ押さえてしまえばコミュニケーションを図ることは可能です。
私は前職商社に勤めていたのですが、日常英会話はできないものの、ビジネス英語は一定レベルできるという同僚に囲まれていました。人によってはTOEIC500点ギリギリ乗るかという人もいましたが、発音を抜きにして英語話者とコミュニケーションは取れていました。
要は、ビジネスレベルの英語力といっても身構えるほどハードルは高くありません。
日常英会話のレベルについては、以下の記事でまとめているので比較のためにも、読むのをおすすめします。
ビジネスレベルの英語力を資格でみるとどれくらい
一番わかりやすいTOEICで換算すると、800点程度は取得すべきです。
え、日常英会話よりも簡単って言ってるのにそんなに高いの!?
企業側がビジネスレベルの英語力を有していると判断する上で、現状はTOEICを使用している所が多いからです。
ただし、TOEIC800点以上は大手日系企業やGoogleといった外資系企業の採用を受ける条件になるため、取れているからといってビジネスレベルの英語力があるわけではありません。
とはいえ、企業側も多額の採用費を投じている分、資格でフィルターをかけざる得ないのが現状です。
従って、ビジネスレベルで実用する英語の中身は日常英会話に比べ簡単ですが、評価は資格でされることが多いです。
次項目よりビジネスレベルの英語力を図る上で受験すべき資格2つをもとに解説していきます。
TOEIC
日系企業において、約50%以上がTOEICを参考に採用や昇格、異動の判断材料としていることが上の表で分かります。
なぜならば、一番メジャーな資格試験だからです。
先述の通り、TOEIC800点以上あればビジネスレベルの英語力ができるというわけではありませんが、就職活動におけるキャリア形成や転職のステップアップ時には望ましいラインです。
800点以上を取得できておれば、リーディングにおいて短・長文共に文章中の語彙や文法から要点を理解できます。また、リスニングにおいても短い会話を聞き取れるだけでなく、長い会話も語彙や文脈から情報を掴むことができます。
今いる会社で海外駐在をしたいのか、はたまた転職したいのかで取るべき点数は変わってくるので
現状の整理を行いましょう。
Versant
次は、ピアソン・ジャパン株式会社が開発したビジネスに特化したVersantという資格試験です。
テストの種類として以下3つあります。
・スピーキングテスト
・ライティングテスト
・プレイスメントテスト
特徴として、24時間365日PCやスマホから受験することが可能です。また、スピーキングテストは約20分、ライティングテストは約35分、プレイスメントテストは約50分と短い時間で受験できるのも魅力です。
忙しい方は、スピーキングとライティングいずれも出題されるプレイスメントテストがオススメです。
下記、点数テーブルにもある通り20~80点で採点されます。最低でもTOEIC800点と同等の58点以上を目指すべきです。
CEFR(セファール)とは
「ヨーロッパ言語共通参照枠」という意味で、外国語の運用能力を図る国際基準です。
例えば英検自体は日本国内で実施されている資格試験です。海外留学や就職や転職において、英検〇〇級だと判断しにくいため、CEFRに照らし合わせて外国語能力を証明するために使用することが一般的です。
ちなみに、ビジネスレベルの英語力目安としてはB2クラス程度と言われています。
ビジネスレベルの英語力で求められる英語スキルとは
日常英会話においては聞く・話すができれば良いですが、ビジネスでは英語4技能(聞く・話す・読む・書く)がバランスよく備わっていなければいけません。
なぜならば、メールや電話だけでなく、プレゼンテーションから交渉に至るまで幅広いシーンで4技能を駆使しなければいけないからです。
読む・書くは、資格や復習でカバーするのは容易です。
一方、聞く・話すは普段から英語を使わない人にとっては、意識して学習しなければなりません。
会議や交渉の際に、発言した内容を理解できるリスニング力や会話に割って入るだけのスピーキング力は、大手企業であるほど求められます。
要点理解ができておらず、主旨と違った発言をしてしまうと英語ができないというレッテルを貼られるだけでなく、信頼を失いかねません。
実際、自分の業務範囲は限られているのでその中で頻出する語彙や専門用語を抑えておけば大きな苦労はありません。
ビジネスレベルの英語力を取得する手段
本章においては、取得する手段の紹介と各手段がメリット・デメリット等を紹介致します。
人それぞれ置かれている立場は違うかと思いますが、TOEIC800点もしくはVersant58点以上を取得するという観点で以下分析致します。
- ビジネスレベルの英語力取得にかかる期間目安
- 費用
- メリット・デメリット
どの勉強手段が自分にあっているのか確認してみてください。
独学で学習する
自分なりに試行錯誤を重ね学習するため、時間は非常にかかりますが、費用は他と比べて安く抑えることができます。
理由は、英会話スクールや留学と違い英語の勉強方法をまず自分なりに確立する必要があるため、時間がかかってしまいます。
特徴を以下にまとめましたので、まずは確認してみてください。
独学の特徴
【取得にかかる期間目安】:1年~1年半 ※日あたりの勉強時間による
【費用】:数千~数万円程度
【メリット】:費用を安く抑えられる、勉強を習慣化できる
【デメリット】:時間がかかる、アウトプットが難しい、振り返りがしづらい
はじめに、中学校から大学までで習った英語学習者がTOEIC800点を取得しようと考えると1,000時間はかかります。
TOEIC800点を取得するには、1日3時間の勉強で約1年、2時間で約1年半です。
一方、費用は何冊かの教材費やサブスク代で済むので学習方法としては一番費用を抑えられます。
最後にメリット・デメリットについて解説いたします。
英語学習を独学で学ぶ際の最大メリットは、勉強を習慣化できることにあります。
英語学習に限らず、何事も習慣化できることは今後の人生にとって大きな自信となるはずです。なので、筆者は独学を強く勧めています。
一方、デメリットとして学習した英語の使用機会や発音を矯正する機会が人によってはないため、流暢な英会話を取得したい人にとっては独学だと限界があります。
そのような方は、独学でもできる英会話学習のアウトプットを纏めた記事があるため、一度読んでみてください。
英会話スクールに通う
英会話スクールはプロに指導してもらえる分、費用は高くなりますが勉強の効率は格段に上がる点が魅力です。
授業のカリキュラムが定まっていることと、アウトプットする機会が豊富であるのが大きな理由です。
こちらも特徴をまとめたので、確認しましょう。
英会話スクールの特徴
【取得にかかる期間目安】:半年~1年 ※日あたりの勉強時間による
【費用】:数十万円程度
【メリット】:(受講日指定制だと)習慣化できる、学習内容の振返りがしやすい、アウトプットの場が豊富
【デメリット】:費用が高い、(受講日選択制だと)習慣化がしづらい
独学と比べ、カリキュラムが組まれているのと、プロの講師が付いてくれる分効率的な学習が可能です。
また、英会話スクール外でも予習や復習をしていればより期間は短縮できます。
費用に関しては、数十万円の出費は覚悟するべきです。
ただし、ここもオンライン英会話スクールを活用すれば出費は一定抑える事ができるので、英会話スクールを検討している方はオンラインとオフラインどちらが自分にあっているのか考えて申し込みしてください。
英会話スクールの一番良いところはアウトプットができる点ですね。
プライベートや職場で英語を使う機会がほとんどないようであれば、英会話スクールは良い選択だと思います。
留学をする
費用は留学先によって変わりますが、英語をできる限り早く取得したいという方にはオススメです。
24時間英語に囲まれた生活圏に身を置くことで、常に勉強できる環境が整っており、実用的な英語をインプットしながらアウトプットの機会に恵まれているからです。
留学の特徴
【取得にかかる期間目安】:半年~1年 ※日あたりの勉強時間による
【費用】:数十万円程度+宿泊費・生活費
【メリット】:アウトプットの場が豊富、様々な国の学生と接点を持てる、海外生活を経験できる
【デメリット】:費用が高い、誘惑が多い
留学先には、日本人だけでなく様々な人種がおり、訛りのある英語に触れることができます。
これは、ビジネスにおける共通言語が英語という観点からも非常に役に立ちます。
加えて短期間ですが、海外生活をすることで日常英会話の練習にもなります。独学や英会話スクールに通っていると多様な場面に応じた日常英会話を学ぶのは困難です。
費用については留学先の国によって増減するので、留学を検討している方は事前に物価のリサーチはするべきです。ただ、最近は宿泊費や食費がセットになっているパッケージを用意してくれているケースも多いので、不安な方はそれを活用しても良いでしょう。
学生時代にイギリス留学をしましたが、留学先の寮で日本人が数十人一緒に暮らしており、
日本人と行動したいという誘惑が多かったので、改めて留学の目的をブラさないことは大切です。
独学で行う勉強方法の紹介
本章では、独学で勉強するにあたり2つの重要な心構えについて紹介を致します。
英語学習は、日常英会話にしろビジネス英会話にしろ長距離マラソンです。
母語が日本語の我々にとっては、文法構造や発音方法も違う言語のため、そもそも取得することが難しいです。
ただ、この2つの点を意識して勉強に取り組めば、必ず話せるようになるので覚えていただきたいです。
習慣化する
英語4技能を短期間でマスターすることは難しいからこそ、勉強する習慣をつけてください。
日本語に囲まれて生活を送る中で、どれだけ英語に毎日触れられるかが上達の近道です。
なかなか習慣化できない方は、以下3点を見直してみることをオススメします。
- 英語4技能の学習順番を変えてみる
- 自分の1日の行動スケジュールを紙に書いてみる
- 勉強時間を見直す
英語4技能の学習順番を変える背景は、自分の興味がある分野から取り組んでみることで継続しやすくするという狙いがあります。
また、自分の生活リズムを紙に書き起こすことは、どこであれば勉強時間の確保ができるのか明確になります。
加えて、今までの勉強時間を短くすることです。
例えば5分といった短い時間の学習を毎日続けることで、習慣化することも可能です。
私は習慣化する際、Googleカレンダーにブログ執筆時間を毎日繰り返す形で入力し、
それが実行できたら、予定を消しています。Todoリストとしても活用し習慣化できるようにしております。
アウトプットを心がける
勉強することでインプット量は増えるものの、アウトプットを心がけなければ上達することはありません。
アウトプットと聞くと、有料のスクールや留学を思い浮かべるかと思いますがその他にもいくつかあります。
例えば、以下です。
- シャドーイング/オーバーラッピング
- 英語日記
- 仕事や交流サークル
シャドーイングやオーバーラッピングは、耳に流れてくる英語に対して追いかけたり同時に発音するアウトプット方法です。
プロゴルファーの石川遼選手が、CMで紹介し広く認知されるようになりました。
詳細は割愛しますが、英語をスラスラ話す感覚や発音を掴むことができます。
英語日記は、その日あったことを全て英語で書くことです。
脳に英文法を無意識レベルで刷り込ませるのに有効です。また、声に出して読み上げるのも効果的です。
最後は、可能であれば仕事や英語を頻繁に使うコミュニティに所属して会話することを心がけましょう。
例えば、英語話者が集まるバーやパブにいってみるのも手です。
まとめ
ビジネスレベルの英語力について、資格試験や日常英会話との違いについて解説しました。
ビジネスにおける必要な英語力は、おかれている立場によって異なるかと思いますが、一つの物差しとして資格の取得は必要です。
それだけで英語が喋られるという訳ではありませんが、資格を有することは基礎は問題ないと一定の評価ができます。
加えて、日々自己研鑽し、英語に毎日触れる環境を作れるかがビジネスレベルの英語力を取得する最短ルートになること間違いありません。
繰り返しになりますが、日本語という母語を扱う我々にとっては一朝一夕で身に着く言語ではありませんので、習慣化できるように心がけてください。