初対面の英語話者に対して、喋り出しが分からずいつも躊躇してしまうのを何とかしたい!
こんな疑問にお答えします。
✓本記事の内容
・適切な「はじめまして」を使用すべき理由
・メールや電話、対面で使用する「はじめまして」フレーズ
・会話を止めない「はじめまして」+スモールトークの紹介
✓本記事の執筆者について
突如、ビジネスで英語を使用しなければいけない局面はビジネスパーソンだと多い筈です。そこで、以下2点を本記事では解説致します。
- 英語の「はじめまして」が持つ効力
- 絶対に抑えたい言い回し
この記事を読み、無駄なくスマートな「はじめまして」を今日から実践できることを目指します。
フレーズさえ覚えてしまえば非常に簡単です。まずは一つ覚えて実践してみましょう。
英語の「はじめまして」が持つ重要性とは
15秒で決まる第一印象と言うように、英語の「はじめまして」フレーズは状況ごとに使い分けをすることで、相手が自分に抱く印象が大きく変わります。
理由は日本語ですと、「はじめまして」で全て通用しますが、英語では「はじめまして」というフレーズがないからです。
よくありがちなケースは、メールで「Nice to meet you」を使用するパターン。
直接会っている訳ではないのに、「meet you」を使用するのは先方からも違和感を持たれてしまいます。
つまり、日本語と違い「はじめまして」のフレーズが存在しない英語では、状況に応じて使い分けをしなければ相手に悪印象を与える恐れがあるということです。
ポイント
- 英語には「はじめまして」という言葉の概念が存在しない
- 時と所と場合に応じてフレーズを使い分ける必要がある
シーン別でみる「はじめまして」
この章では、ビジネスシーン別で初対面の人とやりとりをする際のフレーズを紹介します。
いくつかのフレーズを理解することで、相手が自分に対して抱く印象も良くなります。
誤って使っているケースもあるかと思うので、この機会に再確認してください。
メール編
ビジネスにおいて、初対面の相手にメールを打つ機会は多いと思いますが、この章ではカジュアルとフォーマルなフレーズを紹介します。
カジュアルな「はじめまして」
カジュアルに接点を取ることで、オープンな印象を相手に与えることができます。
①Hi / Hello (直訳:こんにちは)
これだけで良いの?
と思いますが、初対面の相手に送る際は「はじめまして」を含んだ意味となります。
単体で使用するケースの場合、利害関係が発生しない相手に使うことが多いです。
一番カジュアルなフレーズです。
また、電話や対面した際にも使用することができます。
②Greetings (直訳:挨拶します)
直訳すると「挨拶します」ですが、こちらも同様に「はじめまして」という意味で使用することがあります。
アメリカでは年中行事において、Greeting Card(ポストカード)という日頃の感謝の気持ちを込めて家族や恋人に送る文化があります。
その派生で、電子メールにおいても使用されています。
注意点として、口頭では使用しませんので、メールに留めておきましょう。
フォーマルな「はじめまして」
ビジネスにおいて一般的にフォーマルなフレーズを使う方が無難です。
先述の通り、ビジネスですと利害関係が生まれるため初回の印象が悪いと、その後に支障をきたすからです。
①It's a pleasure to have the chance to contact you.
(直訳:連絡する機会が持てて光栄です。)
「pleasure」とは喜びや光栄という意味で、It's をいれることで以降に伝えたいことが強調できるので非常に丁寧な表現です。
目上の方や取引先などに使用すると良いです。
社内向けでは仰々しいので、対外的なメールでのみ活用してみてください。
②It's a honor to have the chance to contact you.
(直訳:連絡する機会が持てて光栄です。)
「honor」は名誉や光栄といった相手に対して尊敬の念を表現している単語です。
「Pleasure」と意味は同じになりますが、自分が尊敬している人や著名人に使用するケースが一般的です。
覚えておきたい言い回し
- It's a 〇〇〇 to ~
○○○を強調する言い回しで、挨拶だけでなく色々な会話で使用しやすいイディオムです。
電話編
初対面の相手に対してかける電話と受ける電話での言い回しを紹介します。
自分がかける側であれば準備はできますが、受ける側だとどう答えたらいいんだっけとなりやすいですよね。
商社で働いていた頃、海外から飛び込みの営業電話が来ました。
それを上司に取次した際、上司が初対面の人に対して会話の返し方であたふたしていた記憶があります。
そうならないためにも、本章で解消しましょう。
電話をかける
初対面の相手に電話をかける際、まずはハッキリと明るい声で喋り出すように心がけてください。
そのうえで、ビジネスに適した丁寧な挨拶をすれば印象はよくなります。
①Nice to talk with you. (直訳:あなたと話せて良かったです。)
「Nice to meet you」を電話版にした「はじめまして」の挨拶です。
当たり前ですが、電話で実際に会う訳ではないので、話せて良かったという表現をします。
対面においても使用可能な表現です。
「Nice to~」という表現を覚えた上で、状況に応じて後に続く単語を変えると便利です。
②I'm glad to talk with you. (直訳:お話しできて嬉しいです。)
「Nice to talk with you」よりもかしこまった「はじめまして」のフレーズです。
会話できる可能性が高くない相手に対して、接点をとることができ嬉しいというニュアンスで使用します。
余談ですが海外駐在時代、原料の営業をしておりました。
その際、新規開拓の流れで現地メーカーの調達・購買部門にテレアポを行っていた時に使用していました。
基本調達は守りの部署なので、中々繋いでもらえないことが多かったです。
覚えておきたい言い回し
- Nice to ~
「はじめまして」の一番メジャーな型。社内外の相手問わず、いかなる場面においても使用可能なフレーズです。 - I'm glad to ~
丁寧かつ非常に礼儀正しい印象を与えるフレーズ。利害関係がハッキリしている相手に使用すると効果的です。
電話をうける
ビジネスにおいて、初対面の人から電話をうける場合も少なくない筈です。
その際に、言葉が出てこないという状況は避けたいですよね。
この章では、相手から挨拶された時の返し方をお伝えします。
①Me too. Nice to know you.
(直訳:私もです。あなたを知れて良かったです。)
文頭に同意を入れた上で、相手の挨拶を快く受け入れるフレーズです。
この使い方は、「I'm glad to~」でも応用可能です。
②Thank you very much for your kind introduction.
(直訳:親切なご紹介ありがとうございます。)
非常に印象の良い返し方です。
「はじめまして」という意味ではありませんが、相手の挨拶を前向きに受け入れた印象を与えます。
対面でも使用可能なフレーズです。
対面編
メール編や電話編で紹介したフレーズも対面時で使用できますが、それ以外の「はじめまして」フレーズを紹介します。
色々な引き出しを持っておくと、様々なシチュエーションで使い分けができるので、ぜひ覚えておいてください。
①Pleased to meet you.
(直訳:あなたにお会いでき嬉しいです。)
「Pleased」は嬉しいという意味があり、「Nice to meet you 」と比べてより前向きな挨拶になります。
カジュアルすぎず、フォーマルすぎない使い方です。
②It's a great pleasure to meet you.
(直訳:あなたにお会いできこの上ない喜びです。)
最もフォーマルな挨拶です。「great」をいれることで相手に対して最大の敬意を払っていることを伝えられます。
どの表現がいいのか迷うのであれば、こちらの表現を使用すれば問題ありません。
「はじめまして」に続けて使用するフレーズ例
ここまで「はじめまして」にあたるフレーズをシチュエーション別に紹介しました。
ただその後の会話ってどのように進めれば良いのか分からないですよね。
本章では、挨拶のあとに使えるスモールトークについていくつか紹介します。
それでは、シチュエーション別でみていきましょう。
英語におけるスモールトークは非常に重要です。良いリレーションを構築する為にもできるだけ入れるようにしましょう。
メール編
初対面の挨拶後に、どのようなフレーズを入れればいいのかと思われる方は多いと思います。
結論、メッセージのやり取りにタイムラグが発生するので相手を気遣った文章を送ることをオススメです。
①I hope everything is going well with you.
(直訳:全て順調にすすんでいることを願っています。)
非常に丁寧な書き出しです。
マナーに厳格な金融業やコンサルティングファーム等で、よく使われるケースが多いフレーズです。
電話や対面時にも使用できます。
②I hope this email finds you well.
(直訳:あなたがお元気であることを願っています。)
メールの文頭によく使われるフレーズです。
「いかがお過ごしでしょうか」と相手の状態を気遣う際に使います。
覚えておきたい言い回し
- I hope ~
「~を願っています。」という意味で、ビジネス上相手への配慮や気遣いで使用するケースが多いです。
電話編
電話も同様に、相手に対して配慮のあるフレーズをいれると本題に持っていきやすくなります。
「はじめまして」の挨拶後に使用するスモールトークはゆっくりかつハッキリを意識しましょう。
①How are you doing?
(直訳:お元気ですか。)
対面でも使うことがあるのでご存じの方も多いかと思いますが、電話で使用する方がいいです。
なぜかというと、
対面だと相手が元気なのかは表情や仕草などで分かります。
また、この挨拶自体が多用されすぎているため形式的な挨拶に聞こえてしまいがちです。
勿論、使用してはいけないという訳ではありませんができる限り電話やメールで使用することをオススメします。
②Sorry for bothering you.
(直訳:あなたの邪魔をしてすいません。)
「お忙しいところ恐れ入ります。」という意味で使用します。
電話の場合、相手が手を止めて対応することになるので、その点を気遣った言い方です。
相手を気遣える一文をサッと言えると、初対面の相手からも心象は良くなること間違いないです。
対面編
最後に、対面の際「はじめまして」に続くフレーズを紹介します。
対面時だからこそ、ありきたりな挨拶とならないように他と差別化できるスモールトークについて解説します。
①I really like ~.(直訳:私は~が本当に好きです。)
相手の身に着けているものを褒める際に使用するフレーズで、
初対面の相手に対して関係性構築する上で有効です。
初対面であれ何かを褒められるのは気分が良いですし、
これから共に働く可能性のある相手から歩み寄ってくれている印象を与えます。
②How was ~ (直訳:~はどうでしたか)
具体的には、「How was your flight?」や「How was your trip?」
といった出張や旅路について気遣うときに使用します。
相手の反応次第で会話を広げやすくなるので、是非使ってみてください。
まとめ
日本語は「はじめまして」と言う言葉であれば、どのシチュエーションでも使用できますが、英語は違います。
「はじめまして」という言葉の概念がないからこそ、シーン別で使い分けることが必要になります。
なので、この機会にしっかりとマスターして色々なビジネスシーンで使ってみましょう。
繰り返しになりますが、最初に良い印象を与えることができれば、きっとその後の関係性も良くなっていく筈です。