仕事やバイト、ふとした生活の中で英語を使わなければいけない状況って時々あるかと思います。
そんな時に、流暢な英語で会話ができればなと感じたり会話に入れず取り残されてしまったという経験ってありませんか。
この記事では、「日常英会話ができるレベルになりたい」や「英会話に慣れる事で仕事の幅を増やしたい」という方向けに以下3点をメインに説明しております。
記事の内容
筆者の妻も最初は全く英語が喋られなかったですが、今からお伝えする内容を継続してやり続けた事で今では英語がペラペラになりました。
それでは、早速見てみましょう!
独学で英会話学習を始める前にすべきこと3選
意気込んで勉強を始める前に、まずはキチンとロードマップを決めましょう!
初めていく目的地に対して、何も準備せず行く人はいませんよね。
目的地に到着するために、Googleマップを使ったり、どの交通機関を使うのか、到着時間から家を出る時間を逆算するかと思います。
英会話学習も同じです。英会話ができるという目標に対して、どういうステップで進めるのかキチンと棚卸をした上で取り組みましょう。
それでは、3つ独学で英会話学習をするにあたって大切な事をお伝えいたします。
目標を設定する
目標を明確に決める事で、日々学習していく中でゴールを見失う事がなくなるので必ずゴール設定をしましょう。
なぜかというと、目標設定を怠ると初期段階はモチベーションでどうにかなりますが、最終的にだらだらとやってしまい投げ出してしまうからです。
従って、目標設定をする上では現実的に達成可能かつ具体的なものを設定しましょう。また短期・中期・長期という「時間軸」の視点で考える事も非常に大切です。
Point:目標を設定した際は、振り返りができるようにしましょう。
(目標例)
・来月末までに英単語を500語覚える
⇒月末に覚えれたか自分でテストをする。
・半年後、TOEICのリスニングで250点、リーディングで350点の計600点以上を取る
⇒達成できなかったパートを次の2か月で勉強する等。
学習に使うコンテンツの決定
自分に合うコンテンツを使い、快適な勉強環境を整えましょう。
理由は、英会話学習するにあたって自分に合っていない教材やコンテンツで勉強すると学習する事自体が苦痛になってしまうからです。
例えば、ゴルフ練習をする際普段自分が使っているクラブで練習できなければ、練習する気すらおきませんよね。ランニングも、コンバースのローカットスニーカーで走ろうとは思いませんよね。
まずは書店に行って中身をパラパラと確認して活字の量的に自分に合うか、楽しく取り組めそうかをイメージしながら学習用教材を見つけてみてください。
勉強計画を立てる
最後に、勉強計画を立てる事で、継続して英会話学習をする習慣を作ることができるので、必ず勉強計画は立てましょう。
理由は1つ、惰性で勉強する悪習慣を取り払う為です。
1日のスケジュールを振り返った時に、自分が必ず毎日欠かさずやっている事があるかと思います。それは習慣化された生活リズムですので、そのレベルに落とし込むために勉強計画を練りましょう。
例えば、学校や通勤時間を使って勉強するや帰宅時いきつけカフェを設定し1時間勉強して帰るといったスケジュールを組んでみてください。
最初は、つらいかと思いますが慣れてくるとやっていないことが気持ち悪いという感情になってきます。
繰り返しになりますが、勉強計画は必ず立て、英会話学習の習慣を作りましょう。
Point:最初は自分が続けられる時間で始めてみましょう。15分や30分でも良いので、必ず教材やアプリを開いて英語に触れるという時間を毎日作りましょう。
費用目安について
英会話を独学で学習するにあたって、どれくらいの費用が掛かるのかと気になる方もいらっしゃると思うので、以下表に費用目安をまとめてみました。
取得スキル | 費用概算 |
---|---|
単語 | 書籍:1,000~2,000円 |
文法 | 書籍:1,500~2,000円 |
発音 | 書籍:1,500~2,000円 オンライン英会話:5,000~15,000円/月 |
英会話全般(リスニング、スピーキング) | 書籍:1,500~2,000円 オンライン英会話:5,000~15,000円/月 |
合計 | 書籍のみ:5,500~8,000円 書籍+オンライン英会話:12,500~34,000円/月 |
書籍は購入して終わりなので、1万円以内で学習が可能です。一方でオンライン英会話を使用すると毎月1万円以上の投資は必要になります。
英会話学習を習慣づける事が難しい方にとっては、オンライン英会話は良いかと思います。
ただし、先ほどお伝えした『独学で英会話学習を始める前にすべきこと3選』さえ実践していれば全然書籍のみでも日常英会話ができるレベルにはなります。
独学と英会話スクール(オフライン・オンライン)の違い
この章では、独学と英会話スクールについてメリット・デメリットを見ながら違いを説明致します。
正直、独学で勉強できるかもと思っていても躓いてしまう箇所は必ず出てくると思います。
その際に、英会話スクールの特徴も理解しておく事で独学での勉強方法見直しや、独学ではカバーしきれない部分を補ってもらうという事もできます。
従って、それぞれの一長一短を理解し、「やっぱり独学でやれば良かったな」や「英会話スクールに初めから通うべきだったな」というモヤモヤをなくしましょう。
独学のメリット・デメリット
独学で英会話学習を行うメリット・デメリットはズバリ以下です!
<メリット>
〇安価で学習可能
〇自分自身のスケジュールに合わせた勉強時間の設定が可能
〇学習したい分野を臨機応変に変更可能
<デメリット>
〇習慣化が大変
〇アウトプットがしづらい
〇振り返りが難しい
独学で一番最初に躓くポイントは、習慣化させることです。逆にここさえ乗り越えてしまえば、勉強初期段階で困る事はあまりないでしょう。
そして独学における最難関は、アウトプットする場があるかどうかでしょう。
日常で英語を頻繁に利用する環境であれば良いですが、そうでなければ工夫は必要かと思います。
英会話スクールのメリット・デメリット
オフラインやオンラインの英会話スクールが今となっては、無数にありますが実際どうなのか以下纏めました!
<メリット>
〇習慣化しやすい
〇アウトプットがしやすい
〇振り返りや弱点を客観視してもらいやすい
<デメリット>
〇毎月お金を払う必要があり、高価
〇スケジュールを都度調整する必要がある(※スクールによる)
〇教材に則った勉強をしなければならない
オンラインであれば多少は、費用を抑えられますが高いです!
ただし、高いお金を払っている分強制的にやらないといけなくなるのでその点は非常にいいですね。
また、上記には記載しておりませんが、講師がネイティブかノンネイティブスピーカーのどちらかによって、英語の発音も若干変わってしまう可能性があります。
英会話学習で取り組むべきこと
独学で英会話を喋られるようになるには、文法・単語・発音・リスニングをバランスよく強化する事で会話する事ができます。
これら4つの英語力でスピーキング力は構成されるからです。
実際、どのような練習方法があるのかを見てみましょう。
文法構造の理解
兎に角、文法の並び順を初めは徹底的に理解しましょう。
文法構造を理解せずに勉強を進めていくと、おかしな英語になってしまうので結果的に意味が伝わらなくなってしまいます。
イメージしやすいように、以下例文をご覧ください。
<日本語と英語の文法>
日本語:私は映画館へ行った。 → 主語 + 目的語 + 動詞
英語:I went movie theatre → 主語 + 動詞 + 目的語
上記のように、日本語は目的語が主語のすぐ後に来る一方、英語は最後に来ます。
この短文でも日本語に直訳して、文法を並び替えて理解した方は多いのではないでしょうか。
従って、文法構造をまずは徹底的に頭へ叩き込み、英語を読んだ際いちいち並び替えしなくてもいいレベル迄理解する事が大切になってくるわけです。
単語を覚える
日常英会話ができるようになるには、最低2,000語は取得する必要があります。
伝えたい事の単語が分からないという事は、よく英語話者と会話しているとあるかと思います。
その際に、自分の伝えたい事をパッと出せるように語彙力は意識して強化するようにしましょう。
英語特有の発音理解
英語は日本語と違って舌や歯を使って単語を発音する事もあれば、単語間をくっつけて発音しないといった事がよくある言語です。
これを理解していないと、リスニング時に聞き取れない、また英語を喋るときもカタカナ英語に聞こえてしまいます。
具体的には、英単語の中にはLやR、thといった発音において舌と歯を使って発音したり、そもそも読み上げないアルファベットがあったりします。
加えて、連結・同化・脱落・短縮・弱形・フラップtという発音方法を用いる事で、単語と単語間で滑らかな言い方になるように言葉が省略されたりしています。
折角、英会話学習をするのであれば発音の要点もキチンと抑えたいですよね。
過去に、BBCを使った発音練習方法を、下記記事で紹介しました。もし、よければ発音パートを参照してみてください。
【社会人必見】BBC Learning Englishの学習法とお勧めコンテンツ紹介
筆者がイギリス留学時にやっていたBBC Learning Englishを使用した勉強方法について解説をしています。
簡単なフレーズを覚えよう
英語話者が、日々使用するフレーズをまずは覚えてみましょう。
英会話を独学で学ぶことにおいて、デメリットとして挙げたアウトプットができないという点を補う為にフレーズを覚えましょう。
具体的には、以下のような英語は頻繁に使いますので覚えた上で、日々意識して声に出して発声するようにしてみてください。
<頻出英語フレーズ>
①I'm glad to meet you! (お会いできて光栄です。)
②How are you? (お元気ですか。)
③How was your weekend? (週末はどうでしたか。)
④My name is 〇〇〇. (私の名前は~です。)
⑤May I use the restroom? (お手洗いを使ってもいいですか。)
⑥Excuse me! (すいません。) ※道を尋ねる際の冒頭につけたり、自分に非があった際に使う言葉
⑦I beg your pardon (もう一度言っていただけますか。)
オーソドックスな言い回しを上記いくつか記載しているので、会話する機会がなくても朝の支度や寝る前に声を出して読み上げる習慣をつけてみてください。
勉強の効果をあげるテクニック
前の章で、英会話を独学で勉強する際に取り組むべき事を挙げましたが、こちらではその取り組みに対してより効果を上げるテクニックを3つ紹介させて頂きます。
よく言われますが、TOEICで高得点をあげても英語が喋れるようになる訳ではありません。英会話ができるようになるという事は、インプットとアウトプットをしっかりこなす事で初めて喋れるようになっていくわけです。
要するに、前章はインプットの部分を重点的に説明し、本章ではアウトプット部分について話をさせて頂きます。
フレーズはメモする
フレーズは絶対メモした方が、効果的に勉強ができますので強くオススメします。
理由は、人間はすぐに忘れてしまう生き物だからです。分からなかったことや気になったことは、すぐに書き留める事で後ほど見返しができます。
筆者がイギリス留学時代、「英語でこれってどうやって伝えるんだろう」や「今のフレーズってどういう意味なんだろう」と思う事が多々ありました。
しかし、会話はどんどん進んでいくのでいちいち止めて質問ができません。そこで、スマホのメモ機能やノートにメモし、昼食・夕食時にポストイットに書いて洗面台の鏡回りに貼っていくという事をしてました。
改めて、日常で思った事や何気なく聞いた英語はメモを取ることを意識してみてください。
シャドーイング・オーバーラッピング
日常英会話レベルを取得しようと思うのであれば、シャドーイングとオーバーラッピングはやるべきです。
理由は、この方法が一番アウトプットしやすいからです。
日常的に、英語を使う環境に置かれている人は自ずとアウトプットする場が設けられているかもしれませんが、大体の人はそうではないかと思います。
教材についているCDやアプリ、Podcast等英語が流れてくるコンテンツで1~2語後を追いかけながら行うシャドーイングと同時に発音するオーバーラッピングを行ってみましょう。
英語を喋る感覚を身に着けられると共に発音練習にもつながります。
リスニング力を鍛える
文法・単語・発音の理解と解説してきましたが、英語の聞き取りができなければ英会話は成り立ちません。
リスニング力のブラッシュアップも英会話の勉強効率をあげる大切なテクニックです。
当たり前の事ですが、会話は一方通行ではなくキャッチボールが常に行われます。言いたい事だけを伝える講演会やプレゼンテーションであれば良いですが、読者の中には普段のコミュニケーションツールとして英語を学びたいと思っている方は沢山いるはずです。
リスニング力を鍛える方法についてまとめた記事も書きましたので、リスニング勉強ってどうやればいいのと言う方は併せて読んでみてください。
英会話学習でやってはいけない事
独学の英会話学習で陥りがちな、勉強方法を2つ解説します。
これらの方法で勉強してしまうと、成長スピードが遅くなってしまったり場合によっては1年、2年と続けても全く英語が喋れないという事が起きてしまう可能性があります。
現在勉強をしていて、伸び悩んでいる人もこれから始める人も確認してもらいたいです。
何事も日本語方式で処理する
英語を読んで・聴いて・喋るときにおいて、脳内で英語から日本語に訳して理解する事と日本語から英語に訳して喋る事は絶対にやめましょう。
理由は、英会話がままならず結局会話ができなくなるからです。
日本人が英語を喋るときによくあるのが、脳内で単語を思い浮かべて一つずつ英語文法に落とし込んで会話するので、結果的にたどたどしい英語になったり時を逸して喋れなかったり、「えー、あー」と言ってしまうのです。
以下、例文を見てみましょう。
<日本人が英語を喋るときの脳内>
①「今、トイレに行きたい」と思い、それを伝えようと試みる。
②日本語を一つずつ英語へ変換。
行きたい・・・" May I go”
トイレに・・・" to the restroom "
今・・・" right now"
③文法フォーマットに落とし込んで、発声。
May I go to the restroom, right now?
①~③を毎回英語でしゃべるときに、癖でやってしまっているのです。
従って独学勉強時、まずは息をするように英語の文法を理解し完璧に日本語と切り分ける事を意識します。
その次に、日本語を見て瞬時に英単語が出るレベルまで単語インプットをする事で②~③の作業を省く事ができるようになります。
繰り返しになりますが、英会話をする際は「英英」で理解する事にフォーカスしましょう。
まとめて詰め込む事
正しく綺麗な英会話は一朝一夕で身に付くことはないという事を肝に銘じて、勉強のし過ぎ詰め込みすぎることをしないでほしいです。
理由は、「英会話ができる」という目標は決して明確なゴールがあるわけではないので、焦る必要はないからです。
筆者も、伝えたい事が伝えられなかったり、これどうやって言うんだっけという事はいまだにあります。英会話ができるというのは、自分が目指すレベルによってバーの高さは異なりますし、結局は自己満足です。
そういう点でも、最短で理想像を目指そうと思って詰め込んで継続できなければ意味がありませんし、TOEICや英検と違って英会話はかけた時間に比例するという訳でもないのです。
地に足を付けて無理のない範囲で地道にやる事が英語話者になるための最短コースだと断言できます。
オススメの教材を紹介
自分にあう教材をご自身で選んでいただくのが理想ですが、精査している時間がないという方向けに文法と単語向けにオススメ教材を2選紹介致します。
教材選びの判断軸として、読んでみてください。
中1英語をひとつひとつわかりやすく。(学研プラス)
一つ目に紹介するのが、都内で英語教室Beam Internaitonal を主宰する山田暢彦氏が監修した学研プラスから出版されている『中1英語をひとつひとつわかりやすく。改訂版 (中学ひとつひとつわかりやすく)』です。
英語の文法について学習する事ができる書籍で、一番おすすめするポイントとしては図解で分かりやすく品詞や文法の解説をしてくれています。
日本人はどうしても、慣れ親しんだ日本語文法を起点に英語だったり他の言語を会話しようとします。それは、他言語の文法成り立ちを理解できていないからです。中学校や高校時代に英語を習った際、英語はこういうものだと言い聞かせられ頭に詰めこまれた方は多いと思います。
その点、本書籍は背景をしっかりと説明してくれているので「脳に理解させる」という意味で最適な書籍だと言えます。
中学3年間の英単語がイラストで覚えられる本(KADOKAWA)
『中学3年間の英単語がイラストで覚えられる本』は単語を復習したいという方向けの書籍です。
単語を覚えるにあたって挿絵やイラストを用いて学習できるので、英単語を描写で覚えられる仕様になっており非常に便利です。
単語カード等で英語を覚えようとすると、ついつい何度も反復して頭に詰め込む作業になってしまいがちです。その点、この本はイラストで単語を覚えられるのでイメージで単語を掴む事ができ、長く記憶に残りやすくなります。
単語量は805語と少し物足りない気がしますが、単語帳をパラパラと覚えるのは嫌だなという方に是非手に取っていただきたい書籍です。
まとめ
独学で英会話を取得するには、細かい目標を設定し継続していくことが上達への近道です。
産まれてからずっと日本語を使い続けてきた我々日本人は、日本語の習慣に落とし込んで外国語をとらえようとしてしまう癖がついてしまっています。
それをすぐに明日から英語脳に切り替えるというのは、正直難しいからです。
繰り返しになりますが、5分でも構わないので毎日5分でも英語に触れる機会を作り徐々に英語脳へと切り替える事を意識し続けてください!