駐在して早や1年。
英語力が全く上達していないと感じている駐在妻の方は非常に多いです。
その結果、コミュニケーションが取れず引きこもりがちになってしまう人はいます。
最悪早期帰国を余儀なくされる人も一定数いるのが現実です。
なので駐在生活を全力で楽しむために、駐在前と駐在中でやっておくべきことを紹介致します。
本ブログでは、以下のお悩みを抱えている方にオススメします。
✓こんな方にオススメ
・海外赴任の帯同を控えており、英語学習に不安を抱いている方
・英語取得に向けた事前準備が知りたい方
・現地での英語学習方法を知りたい方
✓本記事の執筆者について
自身も海外駐在を経験。
夫という立場から、客観的に妻が1年で英語がペラペラになれた背景を交えて紹介いたします。
本ブログは、下記のような項目をわかりやすく解説していきます。
この記事を読めば、今日から迷わず駐在生活に向けた準備や駐在中の英語勉強方法が明確になっていること間違いないです。
それでは、実際に見ていきましょう!!
駐在妻とは?
駐在妻とは、名前の通り海外赴任する夫に帯同して生活を送る女性を指します。
略して「駐妻」と呼ぶことが一般的です。
世間からは羨望の目で見られる立場ですが、実際は現地生活の適応や家庭を支えたりとタフな精神力が求められます。
それらを踏まえて本章では、以下2つ解説します。
必要な能力とライフスタイルを理解し、上手く立ち回れば最高な駐在生活が待っていますよ
駐在妻に求められる能力
前提様々な能力が求められますが、一番大切なことは社交力です。
当たり前と思うかもしれませんが、より具体的に伝えると「誰かに頼る」ことができる能力にあたります。
赴任初期は夫もバタバタで頼りづらい、自力でと思うかもしれませんが必ず誰かを頼りましょう。
異文化適応も現地の情報収集も時間が解決してくれますが、早期に適応していくためには先人の助けを借りるべきです。
例えば、夫から同僚の夫人を紹介してもらうや現地の日本人コミュニティに参加してみることをオススメします。
次章で詳しくお伝えしますが、コミュニティに所属することの弊害もあるのでバランスを取りながら上手に周りを頼っていきましょう。
お子様がいる家庭の場合、渡航前に必ず教育環境について事前リサーチすることを強くオススメします。
早く学校に行ってもらうことで、生活基盤を整える時間が確保できるので個人的には重要だと感じてます。
駐在妻のライフスタイル
駐妻のライフスタイルは、前提駐在先や家族や仕事の状況によって変わってきます。
ここでは、一般的なライフスタイルについて説明します。
不慣れな海外生活の為、現地情報をしっかり収集することが第一に求められます。
従って、駐在員同士のコミュニティや大学OBOGの海外支部を活用し情報を得て生活環境を整えることが一般的です。
また育児や家事だけでなく、自分自身の趣味や学びの時間を確保することがポイントです。
これによりストレス軽減し、充実した生活を送れます。
一方でコミュニティに所属すると嫌でも週末の人付き合いや駐妻会に呼ばれるケースが増えます。
当時、私の妻もそのような人付き合いに疲弊していた一人でした。
ただ、途中から趣味の一環として料理教室や英会話学習に力をいれることで適度な距離を保って所属していました。
社交的な場が苦手な方は、うまく趣味を見つけつつ適度な距離で情報交換できる関係性を築きましょう。
駐在前にやっておくべき英語学習
駐在が確定してから、英会話教室に通い始めるのは絶対にやめましょう。
教室では先生が分かりやく発音してくれたり、ゆっくり伝えてくれるので理解できます。
一方で、現地は喋れない人に対して会話のテンポ遅くしたりや分かりやすい発音で伝えくれる訳ではないからです。
それでは駐在前に何をすべきかというと、以下2点を重点的に取り組むべきです。
これら二つを取り組むだけで、英語の理解度は格段と変わってきます。
次章でそれぞれ詳しくお伝えします。
上記に加えて、中学校で習った英文法を復習しておくのがベスト!
英単語の引き出しを増やす
相手に伝えたいことや表現したい感情を的確に表すために英単語数を増やすことが重要です。
実は英会話をする上で、文法は必ずしも正しい必要はないからです。
むしろ単語選定があっているかどうかが自分の意図を伝える上で大切です。
バラエティ番組で取り上げられる出川イングリッシュやアンタッチャブル山崎さんの英会話をイメージしてください。
断片的な単語でコミュニケーションを図ってますよね。
つまり、日常英会話で重要なのは適切な単語を使用できているが肝となります。
日常英会話の勉強方法については、過去記事でも紹介していますのでぜひチェックしてください。
英語に耳を慣らす
英語に耳を慣らすことは、リスニング力を向上させるために非常に重要です。
例えば、"I'm going to~"という表現の際、
英語圏の人は口語で以下のように言います。
"I'm gonna go to~"
いきなり聞くとフリーズしてしまいますよね。
英語圏に行くと接続詞が聞こえないや口語だと文章の形態が変わることは極めて多いです。
そのために、現地に行く前に無料の英会話アプリやリスニング教材などで発音やリズムを覚えることが重要になります。
リスニング力を養いたい方には、フレンズという海外ドラマが非常に発音も分かりやすいのでオススメです。
過去にフレンズについてまとめた記事がありますので、読んでみてください。
駐在中の英語学習手段について
本章では、駐在中の英語学習についてどのような手段があるのか紹介致します。
実際妻が試した勉強手段をメリット・デメリットとオススメ度を交えて伝えていきます。
また、会社によりますが駐在に帯同するご家族に対して会社経費で済む場合もあります。
旦那様を通じて事前に確認しておくと良いですよ。
それでは見ていきましょう!
語学学校
月額費用 | 2万~30万/月 ※駐在国に寄る |
1コマあたりの時間 | 45分~90分 |
週当たり受講可能日数 | 1日~5日 |
定員 | 3人~ |
おすすめ度 | ★★★★☆ |
語学学校とは、現地の講師がグループレッスンで英語を教えてくれる場所です。
メリットは、英語を基礎から教えてくれるため、英語を最初から勉強したい方にはオススメです。
一方で、グループレッスンが主流なので積極的に発言する必要があります。
また、英語レベルにバラつきがあるとついていくのが大変だったりもします。
とはいえ、英語を第二言語とする様々な国籍の方がいるので、
多国籍に交友関係を広げたい人にとっては最適な環境でしょう。
逆に大学付属の語学学校や駐在員コミュニティから紹介された語学学校でない限り、
日本人は多くないよう見受けられます。
妻も体験で1度夜間の語学学校に参加したことがあります。
ただ、参加者が20人近くおり足並みをそろえて勉強できる自信がなく断念。
それなりにハングリー精神を持ち英語学習したいという方にオススメの勉強手段といえるでしょう。
ESL
月額費用 | 5万~/月 ※駐在国に寄る |
1コマあたりの時間 | 45分~90分 |
週当たり受講可能日数 | 1日~5日 |
定員 | 5人~ |
おすすめ度 | ★★★☆☆ |
ESLとは、「英語を母語としない留学生が英語力を補強するために履修する科目」のことで、大学の科目にあたります。
クラス分けテストを受講した後、決められた学期数に対して授業を受講していきます。
英語学習だけでなくプログラムによっては数学や歴史等も普通に受けます。
メリットは、英語学習をしながらも様々な科目を学べたり様々な国籍の人と仲良くなる機会があります。
デメリットは、語学学校と同様に英語レベルにバラつきが生じる点です。
また、よくあるケースで駐在員サポートや日本人コミュニティから紹介されるESLは、
多くの日本人が参加しているケースがあり結果的に日本人とばかり会話してしまい英語が覚えられないということはよくあります。
英語取得が目標であるならば、駐在先に行った際よく確認をしましょう。
ESLは語学学校も混同されがちですが、本来教育機関が副業的に実施している英語が母国語でない方向けの授業を指しますので駐在時によく確認しましょう。
オンライン英会話
月額費用 | 数千円~/月 |
1コマあたりの時間 | 1分~ |
週当たり受講可能日数 | 毎日 |
定員 | 1人~ |
おすすめ度 | ★★★★☆ |
オンライン英会話学習は、費用を抑えたい方や時間を気にせず受講したい方にオススメの学習手段です。
最近は、スマホのアプリケーションから受講できるものも増えており益々便利になっているという印象です。
メリットとしては、自分のペースで学習が進められることと費用面を安く抑えることができます。
デメリットとしては、費用が安い分自発的に勉強しなければいけず、挫折しやすい点が挙げられます。
また、駐在先によっては日本国内で使用できていたアプリケーションがVPNの関係で使用できない可能性があります。
事前に渡航前や渡航後に確認することを推奨します。
筆者の妻も駐在初期は、アプリケーションでオンライン英会話を使用していました。
駐在間もないころは、妻一人でうかつに出歩くこともできなかったのでこの勉強方法は一定効果があったように感じられます。
なので、最初はオンライン英会話を活用しながら学習したことを外でアウトプットするというのを繰り返すのは良い方法だなと感じます。
おすすめのオンライン英会話アプリを知りたい方は、以下の記事を併せて読むことを推奨します。
家庭教師
月額費用 | 数千円~/月 |
1コマあたりの時間 | 45分~ |
週当たり受講可能日数 | 1~4/回 |
定員 | 1人~ |
おすすめ度 | ★★★★★ |
現地日本人間で、口コミの良いネイティブの家庭教師を紹介してもらうことです。
筆者的には、この英会話勉強方法が一番おすすめです。
メリットに、マンツーマンレッスンなので自分のペースで勉強ができること。
もう一つが、現地の生活に関する豆知識を教わることができる点です。
デメリットは、国籍が違う人を自宅に招くことへの抵抗感や防犯観点での心配事があります。
ただし、ここに関しては日本人コミュニティで評判の良いか提供しを紹介してもらうことで解決可能です。
筆者は幼少期父親の仕事で米国に住んでおり、週3回の家庭教師をつけてもらい英語学習をしておりました。
母親も同様に教えてもらっていたので、子有りの家庭だと子どものことを気にせず勉強できます。
駐在時は色々な業種に勤められている日本人駐妻と仲良くなるのも醍醐味ですが、特に現地の人と親しい関係になりたいのであれば家庭教師が最短ルートだなと感じます。
Youtubeや映画・ドラマ
月額費用 | 無料もしくは数千円~/月 |
1コマあたりの時間 | 特になし |
週当たり受講可能日数 | 特になし |
定員 | 1人~ |
おすすめ度 | ★★☆☆☆ |
Youtubeや英語のドラマや映画で勉強する方法です。
メリットとしては、費用が格段に安く抑えられることと自分のペースで学習できます。
デメリットとしては、意識的に勉強する習慣をつけなければ中々英語の勉強になりません。
シャドーイングやオーバーラッピングを駆使しスピーキング力も鍛えることはできます。
とはいえ、基本はヒアリングに特化した勉強方法です。
英会話ができないから外に出られない。
お金をかけたくないから無料コンテンツに頼るのは、正直勿体ないかなと思います。
なので、他の勉強手段と組み合わせて補完的な立ち位置で活用してみるとより英語の理解が進むと思います。
効果的な英語学習方法について
英会話ができるようになる最短ルートは、インプットとアウトプットを繰り返すことです。
"駐在前にやっておくべき英語学習" の章で、英単語の引き出しを増やすことと英語に耳を慣らすことを解説しました。
本章では、駐在中の学習リズムについて以下の流れで解説していきます。
上記リズムを実行すれば、少なくとも帰国した際に一切会話できないということは起きません。
各フローを見ていきましょう。
インプット
"駐在中の英語学習手段について" にて紹介したいずれかの手段でまずは知識を頭にいれます。
コツとして、全部をインプットするのでなく大切だと思うポイントを教材にハイライトするやノートにメモをしましょう。
学生時代を除いて、英語を勉強するのが初めてだという方は5割ほど理解できていれば問題ないです。
学習当初は、質よりもインプット回数を重視し、会話できるフレーズのレパートリーが増えてきたタイミングで質を追求してください。
まとめ
- 大切なポイントをハイライトやノートで纏める
- 全部を最初から理解しようとしない。5割程度を目指せばオッケー!
- 学習当初は質よりも量
シャドーイング/オーバーラッピング
シャドーイングやオーバーラッピングは、場所を選ばずできる自己でアウトプットする方法です。
それぞれどのような練習方法かというと、以下になります。
- シャドーイング・・・英語話者に対して1~2語遅れて発声していく練習方法
- オーバーラッピング・・・英語話者に対して同時に発声する練習方法
これらを行うことで、英語の自然な発音取得と反射的に言葉を出す訓練に繋がります。
周囲に人がいるようであれば心の中で発声するのもOKです。
勿論テキスト形式で勉強した繰り返し読み上げることも、脳への刺激になるので積極的に口に出す習慣をつけましょう。
まとめ
- シャドーイングやオーバーラッピングで発声を心がける
- 場所を選ばずできる練習方法であり、心の中で発声するのもOK
- 英語の自然な発音取得と反射的に言葉を出す訓練になる
アウトプット
次に実際の生活で使うためのアウトプット方法を紹介します。
他人に対して、ここまで練習してきた内容を会話に盛り込むのですが以下2点を意識しましょう。
- 語学学校や家庭教師に対してアウトプットするのでなく、私生活の中でアウトプットすること
- 無理のない範囲で継続すること
それぞれ説明していきます。
まず①は普段からコミュニケーションを取っている相手ですと、緊張感が生まれないからです。
また、語学学校や家庭教師は聞き取ろうと耳を傾けてくれるので通常の会話リズムが身に着きづらいです。
②は、とはいえアウトプットし続けても中々伝えたい意図を理解してもらえなかったりは必ずあります。
そこで落ち込まないためにも、無理しすぎないことをオススメします。
まとめ
- 日常生活の中で、アウトプットをすること
- 始めた当初は伝わらないことが圧倒的に多いので、無理をしない
振返る
振り返りを毎日することは、インプットとアウトプットの両方において非常に重要です。
アウトプットがうまくいかなくても、必ず振り返りをすることを推奨します。
様々な振り返り方法がありますが、一番おすすめなのは英語で日記を書くことです。
理想を言うとノートに書くことですが、スマホにメモする形でも構いません。
内容については、各々自由で構いませんが私の妻がやっていたことで言うと
- 今日1日英語学習でインプット/アウトプットしたこと
記入例)私はこのシチュエーションで以下のようなフレーズを使ってみた等 - その結果どうだったか・どのように感じたか
記入例)その結果、店員さんは自分の意図しないものを持ってきた等
この項目をおおよそそれぞれ2~4行ほど英語で書くことを続けていました。
また、書いた文章を読み上げたり家庭教師に見せて文法間違い有無の赤ペンを行うことで学習効率をあげることも意識していました。
まとめ
- 振り返りはノートもしくはスマホで英語の日記をつける
- アウトプットしたこととその結果や感じたことを纏めると良い
まとめ
以上、これから帯同する方や帯同中の駐妻で英語取得に悩んでいる方に対して記事を纏めました。
慣れ親しんだ日本を離れ、海外で暮らすことは非常に大変です。
言語の壁や生活習慣の違いなど慣れないことも多いかと思います。
ただそのような生活ができる人は一握りであり、その機会を生かすも殺すも自分次第ではあります。
決められた赴任期間があるので、その中で自分自身のリスキリングや視野を広げる機会だと前向きに捉えて挑戦してもらえると幸いです。
どうしてもしんどいと感じたら、一時的に日本に帰ってくるのも手です。(妻はそうしていた時期がありました笑)